亜麻科に属する亜麻（フラックス）は、紀元前５０００年のメソポタミアですでに栽培化されていたと記録されている古くから衣食住の中で人と共生してきた植物です。
その茎はリネン用の繊維として先史時代から活用されています。有名な話としてイエス・キリストの遺体を包んだ布が亜麻布だったと聖書に記述されてあります。
このように亜麻は古くから繊維の原料として活用されてきていました。 綿の生産が活発になるまで衣服の主要な材料として使われていた亜麻の布は、現在では、その手触りのよさから高級品として知られるようになっています。
また、生活の中の”住”の部分では、亜麻の茎からとれる繊維が天然の断熱材として使われたり、亜麻のオイルは床板のリノリウムの原料になるなど、人の生活の住の部分でも昔から活用されています。
亜麻の種子は砕いて亜麻仁油（フラックスシードオイル）を絞ることができますが、そのオイルの中には　抗炎症作用をもつオメガ３がたくさん含まれており、その栄養成分は人間の身体ではつくられない栄養素です。
近年、栄養成分の研究が近年盛んになってきており、亜麻の実（アマニ・フラックスシード）の中の栄養成分も身体の生理機能を整える作用があることがわかりつつあります。

追記　2011年10月
具体的な症状に効くと謳って亜麻の実を販売しているサイトがありますが、情報が１９９０年代のものであったりと、情報が古いのでご注意ください。
最近の海外の報告では更年期障害や癌には効果がないという報告がでてきています。
販売するには少しでも良い部分だけを大げさに書くのがいいのかもしれませんが、私は選ぶのは購入される方がよく知ってもらって納得して購入してもらいたいと思っています。